日本の認定外国人観光案内所(TIC)

便利でユーザーフレンドリーな駅たびコンシェルジュ秋田

秋田駅は、新幹線を利用して他の主要都市からアクセス可能で、メイン改札口のすぐ近く、みどりの窓口のとなりに、駅たびコンシェルジュ秋田があります。便利な所にあるのは、駅たびコンシェルジュがJR東日本の一部だからです。ここでは、鉄道会社の強みを活かした案内をしていますが、主に秋田県出身のスタッフが中心となって運営しています。

メンバーは地域に関して知見があり、秋田に興味を持っている旅行者に対して文化的な体験や秋田を知る機会を提供しています。一例をあげると、竿燈の絵付け体験や、温泉についてのセミナー等を季節に応じて開催しています。これらのイベントは不定期で行われますが、地域の情報を集約し、訪れた人に旅行のきっかけを提供するウェブサイト（「 and trip. 」）に、イベント情報が掲載されています。この駅たびコンシェルジュ秋田は清潔で居心地のいい空間であり、様々な装飾が施され、話の機会を生み出しています。

駅たびコンシェルジュ秋田の特色は、目に見えるパンフレットやその他の資料だけではなく、昨年JNTOの認定案内所表彰（多言語コミュニケーション・ホスピタリティ・提案力「カテゴリー１」部門）を受けたおもてなしにも現れています。スタッフは、旅行者がチケットを紛失したり汚したりしないようにするためのシンプルかつ便利で、かわいらしいチケットケースを作成しました（上記写真参照）。この秋田犬のチケットケースは評判を呼び、チケットケースを目当てに訪れる人もいるほどです。また、電車移動時に訪日旅行者が希望する座席を手配するサポートを行っており、例えばスーツケース等の大きな荷物を置けるスペースがあるのは何号車なのか等、電車について詳細な情報を提供することができます。

菅原さんは秋田県潟上市出身の、秋田を知り尽くしている方で、旅行者の問い合わせにプロフェッショナルに対応します。菅原さんの一日は、予約の管理、予約者とのやり取り、そして立ち寄った旅行者の対応です。チケット購入の手配や、旅程の組み立ても、主な仕事の一つです。旅行者のプランが決まり、誰かの役に立てたと感じたとき、菅原さんは一日の仕事が実を結んだと感じます。

菅原さんがこの仕事を選んだのは、誰かの役に立てた時の喜びの他に、仙台で団体旅行の催行管理や宿泊の手配の仕事をしていたときの楽しさがあったからです。秋田に馴染み、秋田を知り尽くしている菅原さんにとって、秋田に戻ってキャリアを続けることが理想的でした。菅原さんは、生まれ育った秋田を誇りに思い、他の人たちが秋田を満喫できるように手助けすることが好きなのが見てわかります。