北海道
白老駅北観光インフォメーションセンター ポロトミンタㇻ
アイヌ文化を守り続ける町、白老の魅力を私たちがたっぷりとお伝えします
2023.3.3
北海道の新千歳空港から電車で南に40分、温泉で有名な登別と空港の間に位置している白老町は、自然と独自の文化が共存した小さな町です。海、川、山などの自然を活かしてキャンプやカヌーが楽しめるほか、温泉もありますが、なにより有名なのは2020年にオープンした「ウポポイ」(民族共生象徴空間)で、多くの観光客が訪れています。ウポポイとはアイヌ語で「(おおぜいで)歌うこと」を意味しています。
今回は白老町の情報を提供している「白老駅北観光インフォメーションセンター ポロトミンタㇻ」をご紹介します。
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アイヌ文化が根付く町
日本列島北部、特に北海道には先住民族であるアイヌ民族が暮らしてきました。白老町にもアイヌ民族の集落があり、アイヌの歴史・文化を学び伝える施設「ウポポイ」が2020年にオープンしました。ウポポイと白老駅の間にあるのが、同時期にオープンしたここ白老駅北観光インフォメーションセンターです。白老町ではいたるところでアイヌ語の看板やアイヌの文様が見られますが、もちろん案内所にもアイヌの文化が散りばめられています。
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食の宝庫
「ウポポイ」ではアイヌの人々が衣・食・住のすべてにおいて自然と共生しながら生活していたことを学べます。「ウポポイ」の外でも今なおその精神が続いていることを、白老町の海と山の幸から感じられます。町にはブランドの白老牛をはじめ、たらこや椎茸など、トップクラスの品質で美味しいお店がたくさん。インフォメーションセンターでは手作りのマップを用意しており、要望に合わせておすすめのお店を教えてくれます。また、案内所では白老の特産品も販売しており、品揃えも抜群。白老牛のレトルトカレーやたらこパスタソース、鹿肉の缶詰など珍しいグルメもあり、お土産にピッタリです。
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白老駅北観光インフォメーションセンターには、ベトナム出身のヒエンさんと中国出身の鄭さんという2名の外国人スタッフが勤務しています。今回はお二方にお話を伺いました。
Q:なぜ北海道の白老町で働いているのですか?
A:(ヒエン)元々ベトナムで日本語を勉強していた時に、忍者や演歌、生け花や茶道など日本の文化に興味を持ちました。ベトナムにも50程の民族がありますが、白老は地域の文化を今に引き継いでいることを学びました。たとえば、白老町は「ウポポイ」を契機に、起業への支援を行っています。白老町のアイヌ文化に関心を持った若者が、その支援を受けて飲食店やゲストハウスを開業する例が増えてきました。彼らは、白老町の文化に新しい感性を融合させたオシャレな形で、その魅力を外の人に発信するようになりました。ここでの経験が、自国の文化を継承するためのヒントになればと思っていますし、白老の文化を旅行者の方にも分かりやすく伝えたいと思って働いています。
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Q:この案内所ではどのようなサービスが受けられますか?
A:(鄭)コインロッカーが完備されているほか、荷物預かりサービス、24時間使用可能なトイレがございます。また、レンタサイクルの貸出も2時間500円から行っており、荷物を預けてウポポイへ行ったり、町中サイクリングに出かけたりすることができます。
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Q:これから日本を訪れる訪日客へメッセージをお願いします。
A:(ヒエン)言葉の壁を気にしないで気軽にお越しください。一緒に良い旅を作りましょう。 (鄭)自分が感じた日本の魅力を観光客のみなさんに届けたいです。おもてなしの心はいつも変わらず、皆様をお迎えいたします。
森や海、湖などの自然、その自然を活かした酪農や農業、漁業といった人々の営み、そしてアイヌの文化など、白老町ではそれらを大切に守っています。白老駅北観光インフォメーションセンターでは、そんな町の魅力を教えてくれるだけでなく、サステナブルで多様性のある社会へのヒントも得られるかもしれません。
※この情報は2023年1月現在の情報です。
施設情報
- 開所時間
- 8:00 - 18:00(11月~3月 9:00 - 17:00)
- 休業日
- 12月29日~1月3日(年末年始)
- 住所
- 〒059-0902 北海道白老郡白老町若草町1-1-21
- 最寄駅
- JR白老駅より徒歩4分
- TEL
- 0144-82-2216